【ドイツ】実は超奥が深い⁈ノイシュヴァンシュタイン城の歴史に迫る!
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【ドイツ】実は超奥が深い⁈ノイシュヴァンシュタイン城の歴史に迫る!
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Hallo Leute! (ハロー ロイテ!)
皆こんにちは!って意味だよ!
ペコです。
前回はロマンティック街道の終点、フュッセンについてと、あのお城に行く前の下準備的な奴をお話ししました。
さーて、いよいよあの白亜の城に突入する訳なんだけれども、いくら日本語のオーディオガイドがあるとはいえ、最初は絶対!!!100%城の内装にばっかに目が行っちゃうって!!!
それだけ、内装の荘厳さたるや!!(撮影禁止だから写真はない)
なので、気になる人は公式さんへどうぞ!!(英語・ドイツ語他/日本語はない)
だからオーディオガイドとか正直なんだったっけ?ってなるし、むしろ一緒にいる人と楽しんじゃうよね?!
結構ない?そういうこと。
だからさ、どんな城だったっけー?ってなるのが絶対的なオチと思っている!
いまからお城に行くことをもし検討しているようだったら、ぜひこのお城にまつわるお話をかじってから行ってみない?
ってことで、わざわざ別ネタとして持ってきたわけ!
ドイツ語:Schloss Neuschwanstein
はーい!!ここでドイツ語の時間だよ!
ノイシュヴァンシュタインってすごい言いにくいですよね。
わかるよ、わかる!
しかも、しつこいようだけど英語読み優先の法側でのお話のとおり、日本だと【ノイシュバンシュタイン】って書かれやすいんですわ。
あと、どっかでドイツ語って「たくさんの単語が組み合わさって1つの語を作ることがあるよ」って話をしたと思うんだ。
その、凄い典型な例でもあります(笑)
分解するとわかりやすい。
城はドイツ語では通常、「Das Schloss」と書きます。
英語だと「castle」でございます。
「城」って単語が出てきているから、これくらいは何となく想像つくかと思います!
じゃあね、ここで問題!!!
「Neuschwanstein」ってどこで分解するでしょーか!!
↓シンキングタイム!
↓
↓
↓
↓
考えた??
答えはこちら!!
- Neu (ノイ)+ Schwan (シュヴァン) + Stein (シュタイン)
↓
「Neuschwanstein(ノイシュヴァンシュタイン)」です♡
3つの単語が潜んでいるなんて誰が想像するだろうか…
ドイツ語はこんな感じの単語がめっちゃ存在します。
でもでも!びっくりしないで!大丈夫だから!
一個ずつ説明すると、
「Neu」は英語の「new」と同じ意味。新しいの意味を表す形容詞。これが名詞にもなちゃったりします。「Das Neu」って感じで。
「Der Schwan」というのは白鳥。つまり英語の「swan」です。
どうやら、この城が立っているシュヴァンガウ(Schwangau)という村は、日本語で言うと「白鳥地区」と呼ばれる地名とのこと。
余談ですが、「Der Gau」っていうのは、森林や水が豊富な地方のことを指すドイツ語。
ここから来ているようですね。
最後に「Der Stein」は石をあらわします!
英語の「stone」!
そう!つまり「ノイシュヴァンシュタイン城」っていう単語の意味は、「新しい白鳥(地区)の石城」って感じになるんですよ!
面白いでしょ?(^○^)
この語源、意外とこの城の歴史にも関係したりして!
そういえば世界遺産じゃなかったっけ?
知ってた?
あんなに観光客だらけなのに、実は違うということに(笑)
さっき単語を分解してみたときに、石って単語が入ってたのを覚えている?
「石」って入っているだけに、ドイツの伝統的な石造りの城かと思いがちなんだけど、実は違う!!!
何と実は、鉄骨組みのコンクリートとモルタル(セメントの仲間)製!
加えて、ドイツの城に本来必ずあるべきの、小聖堂や墓地がないことから、古建築保存を目的としている世界遺産になっていないんだそうです。
何だかもったいない気もするよねぇ!
ノイシュヴァンシュタイン城について軽く知っておこう!トリビア3つ
とはいえ、あのお城に魅力を感じる理由ってなんでしょう?
ペコさんね、これいくつかあると思っている!
今回はその3つをお話ししたいと思います!
1)あのテーマパークのモデルになった城!
前回の記事でもお話ししましたが、「おとぎ話に出てくるような美しさ」と讃えられるノイシュヴァンシュタイン城は、カリフォルニアにあるオリジナルのディズニーランドや、2005年に開園した香港ディズニーランドにある眠れる森の美女の城のモデルの一つとしても大変有名!!
2)やっぱり知名度?
更に、2012年に執り行われたトリップアドバイザーの企画「バケットリスト」の「世界の名城25選」第1位に選ばれており、日本のみならず、世界で見てもめっちゃ有名なお城なのです!
その知名度たるやすさまじい。
通年通して営業しているし、各国からの観光ツアーが出ている。
行きにくい場所にあるのに、すごいよな。
3)城にまつわるミステリーが私たちを惹きつける!
実はこのノイシュヴァンシュタイン城、とあるミステリーが存在します。
ちょっと長いよ!
このお城は19世紀に建築されました。
当時のバイエルンの王様だったルートヴィヒ2世という人物。
バイエルンっていうのは、ミュンヘンが州都の地区のことだよ!日本で言う都道府県!
当時は、戦国時代みたいな感じで、各県(藩とか)に王様がいました。
日本の大名と同じ感じです。
通称:白鳥王
白鳥地区の王様だもんな!
そしてこの方がすごかった。
なんと、ノイシュヴァンシュタイン城の建設費のほとんどを王室費から支出するという大事態を引き起こします!
更に城の建設にあたって、ルートヴィヒ2世は王室公債(借金)などを乱発!
加えて、あのドイツ統一の中心人物であった鉄血宰相・ビスマルクから送られた、ドイツ統一を支持した見返りとして送られた資金までもが使われています。
こんな感じで、借金を積み重ねてこの城を完成させちゃったんです。
すごい執着。
何が彼をかきたてたのでしょうか。
建築の経緯がこれだ!!
ルートヴィヒ2世は、なんと中世騎士道への憧れを強く抱いた人物!
そのため、音楽家であるワーグナーを庇護し、ワーグナーの創作する楽劇の世界に酔いしれた、いわゆる“ワグネリアン”。
今でいうオタクじゃん!!
ワーグナーオタクをワグネリアンって言ったのか。(酷)
うーん、でもこの場合は、オタクというよりは信者に近い感じでしょうか。
ワーグナー信者のルートヴィヒ2世は、ワーグナーに対して膨大な額の援助をしていました。
もう完全にワーグナーの熱狂的ファンになっていったわけです。
一方で、ドイツはチューリンゲン・アイゼナハにあるヴァルトブルク城や、フランスのヴェルサイユ宮殿を目にしたルートヴィヒ2世。
ここで彼は思っちゃいました。
「”私自身の作品”として、自分の中世への憧れを具現化するロマンティックな城を造ろう」
と。
???ってなるよねえ、わかるわ。
要は、
「自分の理想はこれだ!中世大好きだから、中世風のロマン溢れる城を造りたい!」
こういう訳!
ってなわけで、城を建築するにあたっては、何と宮廷劇場の舞台装置・舞台美術を担当していた画家がデザインをすることになったとか。
なるほど、なんかすべてが繋がってきたぞ。
こうしてルートヴィヒ2世は、ノイシュヴァンシュタイン城の他に、リンダーホーフ城、ヘレンキームゼー城の建設を始めることとなったのです。
危険を感じたバイエルン政府が取った行動とは
こんな感じで、国庫とは別とはいえ、普墺(ふおう/プロイセンとオーストリアの戦争)戦争後の損害賠償もあるこんな時に、狂ったように金を使うといった、なんとも常識外れの城を建設するルートヴィヒ2世。
そんな彼に危機を感じた、当時のバイエルン政府がついに動きます。
最終的に当時のバイエルンの首相ルッツ以下は、ルートヴィヒ2世を形ばかりの精神病鑑定にかけ、王国統治不能としてベルク城に軟禁!!!
しかし、その鑑定の翌日、ルートヴィヒ2世は主治医とシュタルンベルク湖畔を散歩中に、主治医と共に謎の水死体として発見されました。
そう、亡くなってしまったんです。
何故こうなってしまったのかは、今でも謎に包まれたままです。
その後のノイシュヴァンシュタイン城
ルートヴィヒ2世がノイシュヴァンシュタイン城にいたのは、わずかに172日間。
ルートヴィヒ2世の謎の死について知らされたエリーザベト皇后(オーストリアの皇后だよ)は、こう述べていたとされています。
「彼は決して精神病ではありません。ただ夢を見ていただけでした」
なんと優しい妻なのでしょう。
ノイシュヴァンシュタイン城は、ルートヴィヒ2世の夢が詰まった城でもあったということですね。
それを受け入れていたエリザベート皇后の心の広さたるや、涙が出ます。
生前ルートヴィヒ2世は、
「私が死んだらこの城(ノイシュヴァンシュタイン城)を破壊せよ」
と遺言していたとされています。
ここからも、自分の夢の中だけにこのノイシュヴァンシュタイン城を留めておきたかったという強い気持ちが表れています。
しかし、摂政だったルイトポルトは、遺言通りに城を壊さず、地元の住民に開放する道を選びました。
私達がこの「夢の城」を現在も綺麗なままに見ることが出来ているのは、摂政ルイトポルトの判断のお陰だったんですね。
有難う、ルイトポルトさん。
長くなったけど、このルートヴィヒ2世について興味湧いたよチクショー!!って方は、本もあるので是非ご覧ください。
この人、知れば知るほど奥が深い(笑)し、何よりレビューだけでも面白いの間違いなし!
ルートヴィヒII世 白鳥王の夢と真実 / 須永朝彦 【本】
ルートヴィヒについて知りたいツボ…本当に美少年好きだったのか?、皇妃エリザベートとの関係は?、謎の死の真相は?など…をちゃんとおさえてあり、満足しました。←ミーハーな疑問ばっかり…(笑)
歴史上人物の解説といったカタイかんじではなく、わりと小説に近い感じで楽しく読めました。
とは言え、実在の人物だと思うと、小説より奇なりです!
若い時には見た目も”耽美系”だったのに、晩年のルートヴィヒがあれほどおっさん化するなんて…。
若い頃から晩年の写真が載っているので、それだけでも必見かも(笑)
いやー、これは気になるだろう!!
こういうの好きな人は、是非読了後にノイシュヴァンシュタイン城に旅行の計画を立ててみてはいかがでしょうか?( *´艸`)
夢に生きるのも、時には悪くない♪
あさひなペコ
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